薪ストーブを、いつまでも気持ちよく使うために、定期的なメンテナンスは必ず行う必要がある。 温度管理と、メンテナンスをしていれば、消耗品の交換だけで、私の家と私の家族を暖め続けてくれる。
毎日のメンテナンス
ガラス磨き
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空気を絞って薪ストーブと焚くと、どうしてもガラスが煤(スス)で汚れてしまう。焼効率には問題はないが、汚れてしまったガラスは気持ちの良いものではない。
広葉樹の薪の煤は、軽くさらさらした感じで、すぐに拭き取れば、きれいになりますが、針葉樹の薪を使った場合は、べったりした落としづらい煤がついてしまう。 軽くついた煤は、乾いた柔らかい布で拭き取ります。こびりついてしまった煤は、専用の ガラスクリーナーを柔らかい布につけて、軽く力を入れてこすり落とす。あまり力を入れてしまうと、ガラスを痛めてしまう。 また、クレンザーなどではガラスに傷が付き、焚いたときに割れてしまうおそれがあるので、決して使用しない。 |
週に一度のメンテナンス
灰の片づけ | |
理想としては、火が消えている状態で取り出すのが良いのですが、毎日焚き続けている場合は、火が外に落ちないよう気をつけて取り出す。
取り出した灰は、蓋付きの不燃物の容器に一昼夜以上、入れておく。灰は、いっけん消えているように見えても、まだ火がついている場合があるので、当然、燃えやすい段ボールや、木の箱には、ストーブから出したばかりの灰は入れない。 |
年に一度のメンテナンス
煙突掃除
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煙突掃除は、薪ストーブのメンテナンスの中で最も重要だ。毎日焚いている状態では、1シーズンに一度 だけではなく、数回行うのが理想。私は1月に1回行っている。別荘など、使用頻度が少ない場合は、煙突の汚れ具合を見て、必要なときに行えばよい。 煙突掃除には、煙突の内径にぴったり合った、ワイヤーブラシを使う。屋根に登れるときは、グラスファイバー製の棒をブラシに取り付けて、上から煙突の中に差し込む。 屋根に登れない場合は、室内煙突を外して、下からブラシを入れて行う。そのとき、煙突の下側に、ビニール袋をつけ、底に棒が通るくらいの穴をあけて、手で持ち上げるようにしながら行うと、周りに煤が落ちず後で掃除の必要がなく楽に掃除でる。 ブラシの上下に紐を縛り、交互に引っ張り合う方法もある。 煙突の途中に、曲がりが入っている場合、煙突を外して掃除しなければならない自分での掃除が難しい場合は、専門業者に頼むのが、安全で確実。 |
ガスケットの点検・交換
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ストーブのフロントドアやグリドルなどの開閉部には、ストーブの気密性を保つために、グラスファイバーのガスケット が埋め込まれている。 古くなったガスケットは、指で触れただけで、ボロボロと崩れ落ちるので、交換が必要。交換する場合は、古いガスケットを取り除いた後、溝に残っているセメントなどはきれいにはがしてから、新しいガスケットを、耐火セメントで接着する。 ストーブの機種、使用部分でガスケットのサイズが違うので注意が必要。また、ガスケット自体が劣化していなくても、耐火セメントの接着が不完全で、剥がれてくることがある。 このときは、ヒートボンド(熱で固まる接着剤)や耐火セメントで接着するだけで使用できる。 |
コンバスター(触媒)がついている場合は点検・交換が必要。
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触媒付きのストーブの場合、触媒の点検も重要。触媒が正常に働いていれば、煙突からの煙は無色透明に 近い煙になります。 色の付いた煙が多く出ていれば、触媒の点検を行った方がよい。触媒の取り出し方は、各機種によって違うのでストーブの、取扱説明書を良く読む。 触媒を取り出したら、ハチの巣状になった穴がふさがっていないか、ひび割れがないかを点検。 穴が、灰などでふさがっている場合、綿棒などで穴をきれいに掃除。穴の内側には、白金のメッキが施されているため、絶対に硬いもので掃除しないでください。触媒を傷め、寿命を縮めてしまう。 ひび割れがある場合、その部分が、ボロボロに崩れていなければ、そのままでもかまわないがひどい場合 は、触媒を交換。 |
ストーブ本体の点検
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ストーブの表面仕上げによってメンテナンス方法が違う。
まず、ホーロー仕上げの場合、ホーローは、急激な熱変化や衝撃に弱く注意が必要。硬い物をぶつけたり 、ストーブが熱いうちに水がかかったりすると、ひびが入り割れてしまうことがある。 そのかわり、錆びることはほとんどないため、いつまでたっても美しい色を保ち続ける。ホーロー仕上げのストーブは、乾いた、柔らかい布で拭くだけで、大抵の汚れは落ちますが、しつこい汚れの場合は、中性洗剤をつけて拭き、仕上げに乾いた布で拭きます。研磨剤や化学洗剤は、ホーローを傷めるおそれがあるので、使わない。ホーローが割れたり欠けてしまった場合は、ストーブに付属のタッチアップペイントで補修。 ペイントは 、使う前によくかき混ぜ、薄く重ね塗りする。 ホーロー仕上げでない、私のブレーズキングや鋳鉄の地肌そのままのストーブは、欠けたり、割れたりすることはないが 、表面に錆が浮くことがある。 そのときは、スチールウールやワイヤーブラシで錆を落とす、ストーブポリッシュやストーブスプレーで仕上げれば、新品同様に蘇る。こうして手をかけてやると愛着がわいて長持ちさせることができる。 手のかけ方と使用頻度により違ってくるが薪ストーブの寿命が伸びる、しかし悲しいかな対応年数があるその時は長い間有り難うと....。 |